肝臓 <はたらき編>

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東洋医学では、春は肝臓の働きがいつもより活発になることで逆に様々な不調が出やすくなる季節とも言われています。今回は肝臓の基礎知識についてご紹介します。

身体の化学工場

からだのしくみ

肝臓は右上腹部に位置し、1~1.5kgと人体では最大かつ最重量の臓器です。「肝心要(かんじんかなめ)」の言葉が示す通り、栄養素を体内に利用できる形へ変換したり、エネルギーの貯蔵やアルコール・薬剤の解毒にあたるなど、私たちが生きて行くための大切な働きをしています。
 もし、肝臓の機能を人工的に作るとしたら、一人の肝臓でも東京ドーム以上の広さの工場が必要になります。

主なはたらき

肝臓工場

○代謝(栄養分の調整・貯蔵)
○解毒(アルコールや薬剤、老廃物などの分解)
○胆汁の分泌(脂肪の消化に必要)
○その他(血液量の調整・体温維持など)

タフで我慢強いけれど・・・

 「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、とても我慢強く黙々と仕事をこなします。
また再生能力も高く、70%程度切除されても、短期間で元の大きさに戻るというタフな面も持ち合わせています。それだけに負担がかかり続けていても自覚症状が現れにくく、気がついた時には病状が悪化している事も少なくありません。ただし、肝臓が担う働きは多岐にわたるので、疲れ目や頭痛・情緒不安定など身体全体の様々な症状として表れることもあります。注意深く自分の体調を観察することも、肝臓病の早期発見には重要です。

~肝臓よもやま話~

「肝に銘じる」「肝っ玉」「肝を冷やす」など、「肝」を使ったことわざや慣用句には心の動きや性格を表すものが多数あります。昔から肝臓は精神や感情を司り、人間の度胸や根気・意志などに深く関わる臓器とされてきたからです。
肝臓と関係の深い感情は「怒り」で、怒りによって肝臓がダメージを受けると、イライラしたり精神的に不安定になり、肝の持つ様々な動き(解毒・代謝・血流調整など)が阻害されて身体のあちこちに不調が出るといわれています。「最近少し怒りっぽいかな」と思ったら、肝臓を労わる必要があるのかもしれません。


次回も引き続き、「肝臓<病気編>」をお届けします。