色彩と健康<色のイメージ編>

まめ知識
色彩と健康

暖かくなると心と体も軽やかになり、白やカラフルな色をファッションに取り入れたくなりませんか? その日、身につけたいと思う色はその日の私達の体調や気分に大きく影響しています。
身体は無意識のうちに、その時心地よいと感じる色、癒しになる色を求めているのです。色が私たちの身体、健康に非常に大きな影響を与えていることは意外に知られていないものです。

春夏秋冬の色と言葉のイメージ

春夏秋冬

日本には春夏秋冬という四季折々の季節がありますが、それら季節ごとの日本人の言葉と色のイメージはこのようになっています。

春 都の春

桜と春霞→淡いピンクのぼかし。
菜の花畑→薄い黄色一面。

夏 ハイウェーの夏

白・ブルーと赤・黄色の強烈な色の組み合わせ。

秋 錦秋の谷間

中間色を多く組み合わせる。
オレンジ、赤茶、黄緑等。

冬 冬の憩

白一色。冷たいイメージ。黒とMIX。
赤、黄、オレンジの暖色で全体を包む。

なぜ色が違って見えるのか?

真っ暗な部屋の中。周りに色は見えますか?目の前にカラフルで綺麗な物があっても、そこに光がなければその色を見ることは出来ません。つまり、色を識別するためには光が必ず必要なのです。

物の色は、光を反射、吸収することによって生じます。光には波のような性質があり波長で表されます。その波長の長さにより赤や黄、青など違った色に見えるのです。

たとえば、赤くみえる物は、その物体が赤い光のみ反射し、それ以外の光を吸収してしまうため、赤い光だけが人の目に届くということになります。目から入った光は脳の視床下部にまで届きます。ここは、神経系・内分泌系という人の精神状態と大きく関係するところなので、色の違いは人に様々な影響を与えると言われています。

色の不思議な効果

目隠しをして「真っ青な部屋」と「真っ赤な部屋」に入った時に感じる体感温度は3度違うと言われています。これは、人間は肌からも色を感じることを指します。

目は赤・青・緑の3種類を感知する錐体があり、この三色を組み合わせることで様々な色を脳の中で再現して、色を認識しているのです。

そして、その目で認識できる色は、なんと750万~1000万色だそうです。

色相環

また、人間の五感で視覚は約90%を占め、そのうち、80%以上が色の情報と言われています。そういった色に私達は影響を受けないはずがありませんね。私達の生活がいかに色彩に影響を受けているかお分かりいただけたのではないでしょうか?


次回は、色彩と健康<健康編>をお届けします。