前回に引き続き、ヨーグルトをお届けします。
知らなかった効能・効果
1.健康のバロメーター - 健康な便をつくる –
乳酸菌やそれによって作られる有機酸が肥満の原因にもなる便秘を解消してくれるだけでなく、病原菌や食中毒菌による下痢も防止してくれるので、毎日の排便がスムーズになります。
※食物繊維の豊富な寒天が含まれているハードタイプがおすすめ!
2.ぷるぷるお肌 - 美肌の形成 –
私たちの肌や筋肉や髪の毛を作っているのはアミノ酸です。このうち、必須アミノ酸はからだで作ることができないので、食べ物から摂取しなければなりません。ヨーグルトは必須アミノ酸の構成がよく、吸収されやすい形になっています。
※無脂乳固形分が高いプレーンタイプがおすすめ!
3.コレステロール値を下げる - 生活習慣病予防 –
高血圧や糖尿病、脳卒中などの生活習慣病は普段の食生活が大きな影響を与えています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、これらの原因となるコレステロールを下げる効果があります。
※乳脂肪分が少ないドリンクタイプがおすすめ!
4.花粉症にも効果あり – 免疫力向上 –
免疫とは、病原菌やウイルスなどの外敵からからだを守ってくれるシステムのことです。これは腸内細菌のバランスと深いかかわりを持っているので、腸内細菌のバランスを整え善玉菌を増やしてくれるヨーグルトは免疫力アップに効果的といえます。また、最近の研究では花粉症の発生に関与する免疫細胞の活性を抑えてくれることも分かってきました。
5. ミュータンス菌を撃退 - 虫歯予防 –
虫歯の原因は、食べかすなどを栄養に増えるミュータンス菌です。この菌の弱点は“酸”なので、乳酸菌の生み出す酸性物質は効果的といえます。
6.死亡原因第1位 - ガン予防 –
乳酸菌は悪玉菌が作り出す発ガン物質を抑えてくれます。また、大腸ガンの原因のひとつに便秘が挙げられています。便秘解消はガン予防にもつながります。
効果倍増 おいしいヨーグルトの食べ方
食べ方アドバイス ~年代別~
どの世代にも必要な栄養素が含まれていて、誰でも食べられるのがヨーグルトの魅力です。世代ごとのポイントを知って、さらに効率よく摂取しましょう。
乳児期
離乳食になったら与えて大丈夫。ヨーグルトは牛乳成分が豊富で口あたりもやわらかいので、離乳食を与える頃から食べさせられます。ただし、加糖のものはミルクを飲まなくなるおそれがあるので、最初はプレーンのものを食べさせてあげましょう。
乳児期
離乳食になったら与えて大丈夫。ヨーグルトは牛乳成分が豊富で口あたりもやわらかいので、離乳食を与える頃から食べさせられます。ただし、加糖のものはミルクを飲まなくなるおそれがあるので、最初はプレーンのものを食べさせてあげましょう。
成長期の子供
乳製品の摂取が重要な時期
1~17歳までの1日の乳製品摂取目標は400gです。200gは学校などで牛乳を飲むので、残りをヨーグルトで摂ると効果的です。
成人
果物で美容効果もアップ
女性の場合、ビタミンCの豊富ないちごやキウィなどの果物と一緒に摂ると美容効果はアップします。また、血圧やコレステロールを下げる効果があるので、働きざかりの男性にもピッタリです。
高齢者
酸味のあるものは避けましょう
酸味があるものは、むせることがあるので甘味料やフルーツを入れて食べやすくしましょう。ジャムなどを加えてもおいしいですよ。
毎日食べよう!
ヨーグルトは薬のようにすぐに効果があらわれるわけではありません。また、一度食べて少し効果が出たからと言って持続するわけでもありません。大切なことは毎日食べ続けることです。栄養学的に特に効果的な時間帯というものはないそうです。ダイエット中の人であれば、おやつの代わりに食べたり、朝食を食べる時間のない忙しい人が食べれば、簡単でヘルシーな朝食になると思います。また、そのまま食べるだけでなく、果物をトッピングしたり、ドレッシングにしたり、お肉の下ごしらえに使うと肉質がやわらかくなり、よりジューシーになったりといろいろな工夫ができる食品です。自分にあった食べ方で飽きないように工夫して、根気よく続けましょう。
ヨーグルトの優れた栄養素は、目に見えないくらい小さなたくさんの乳酸菌(微生物)が作り出してくれていたのですね。ふだん何気なく口にしている食品の中でも生きた微生物が大活躍しています。また、私たちのからだだけでなく、自然の土や水をきれいにしてくれるのも、実は微生物の働きなのをご存知ですか。このように、微生物は私たちの生活に密着して、見えないところで私たち人間にとって有用なものを作り出してくれています。微生物のすばらしい力に感謝して、からだの中から健康になりましょう!
参考文献
『からだによく効く 食べもの事典』三浦理代 監修
『驚異のヨーグルト健康法』 主婦と生活社