今回は、「黒ゴマ」についてご紹介します。
黒ゴマとは
インド・エジプトから中国を経て奈良時代に日本へ伝来した「ゴマ」。良質なタンパク質やビタミンEが多く含まれ、若返りや不老長寿のもととしてお坊さんが薬用として使用していました。
栄養素
黒ゴマには良質なタンパク質のほか、食物繊維、ビタミン、アントシアニン、カルシウム(牛乳の11倍)、マグネシウムなどの豊富な栄養が含まれています。
またゴマ特有の成分としてゴマリグナンがあります。これには「セサミン」という物質が含まれ、優れた抗酸化作用があると言われています。ゴマリグナンは脂に溶ける性質があるため水溶性の抗酸化物質とは違い細胞膜を通過でき、血液中ではなく肝臓でもその力を発揮します。
ゴマリグナンの肝臓への効果
・肝臓内での脂肪分解を促し、燃焼しやすくする
・肝機能を向上させる
肝機能がアップすることにより、体脂肪の減少や美肌効果も期待できます。また、黒ゴマにはアルコールの分解を促し、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分泌を抑制する効果があることが分かっています。栄養優良食品のゴマですが、硬い殻に覆われており、そのまま食べても栄養はほとんど吸収されないまま体外に排泄されてしまうため、「切りゴマ・すりゴマ」にして食べるのがおすすめです!使う直前にフライパンで炒めると香り高くおいしくなります。
ゴマのおすすめ調理法
・魚や肉の揚げ衣に
・味噌と混ぜてゴマ味噌ソースに
・蜂蜜と混ぜてジャムに
・ヨーグルトやココアにミックス
・大学芋にまぶして
簡単に出来る 『黒ゴマ豆腐』
材料
練りゴマ(黒) 50~60g
くず 70~75g
だし汁 500ml
塩 少々
みりん 小さじ1
作り方
①全ての材料を混ぜる。
②混ぜながら、弱火にかける。
③くずが透明になったらバット等に移し冷やす。
④固まったら、出来上がり。
※お好みでわさび醤油やポン酢などをかけるのもオススメ!
★ポイント★
くずの量は調整してお好みの固さで食べましょう。だし汁を牛乳に変えて、甘いタレをかければ、おやつ感覚でも食べられます。
協力:神戸市在住の森田さん