バナナのヒミツ <種類と歴史編>

たべもの
バナナ種類と歴史編

スーパーや八百屋等どこにでもあるバナナですが、実はすごい食べ物ということをご存知でしたか?バナナには豊富な栄養と健康へのヒントが隠されているようです。

バナナとは?

バナナはバショウ科の果物で、和名を「実芭蕉(みばしょう)」、または「甘蕉(かんしょう)」といいます。
果実は空に向かって成長する特徴あり、病害虫発生を防ぐため実が青いうちに収穫します。


バナナの種類「品種と特徴」

世界中で栽培され、野生のものも含めると300種類以上が確認されています。
その用途は様々ですが、大きく生食用と調理用の二つに分類されます。

・フィリピンバナナ

甘みが強く大型でさっぱりとした味。 キャベンディッシュという品種で、店頭で見るほとんどがこの品種

・台湾バナナ

フィリピンバナナに比べ高価。味は濃厚で、口当たりがまろやかで以前は輸入バナナとして主流だったため、年配の方を中心になじみがある。

・モンキーバナナ

一般的なバナナの半分くらいの大きさで果肉は滑らかで、デザートとしても人気。


・モラードバナナ

モラードはスペイン語で「紫色」という意味があります。別名レッドバナナとも言い、赤みがかった皮を持つことが特徴で、甘みや香りが強く、かすかに酸味がある。

・島バナナ

琉球、奄美地方でとれる。収穫量が少なく、島外に出回ることはあまりない。

・調理用バナナ

東南アジアや南米で、主食として食べられている。果肉は硬く、生で食べることが出来ないので、調理して食べる。バナナは温暖、湿度の高い気候のもとで成長します。特にバナナベルト地帯と呼ばれる北緯30度から南緯30度までの一帯には、多くの品種が栽培されています。


バナナの歴史

バナナ

仏典に薬用飲料との記述が残されているほど、人間との付き合いは長いといわれています。
当時バナナはナツメ、ウコン、マンゴーと共に薬と考えられており、体調を崩した際にジュースとして飲用されていたようです。

・バナナジュース

バナナには元々種があったということをご存知でしょうか。そのため今でも、野生のバナナには種が残っています。現在よく見かけるバナナの原型は、突然変異により種の無い品種が発生したものになります。

・東方バナナ見聞録

日本にバナナがやってきたのは戦国時代、16~17世紀頃と言われています。
バナナが私たちにとって身近な存在となったのは、台湾からの輸入が始まった20世紀初頭のことです。
しかし当時は輸入量制限のため値段が高く、家庭で気軽に食べられるようになったのは1963年の輸入自由化後、高度成長期を迎えてからでした。



次回はバナナの効果やおいしいバナナ調理法をご紹介します。