心と免疫<健康と免疫編>

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お経の般若心経には、人間は目・耳・鼻・口・心・意識、この6つから成り立っているとありますが、今までその中の、口=笑うこと、耳=音楽を聴くこと、目=色彩を選ぶポイントなど、心がいかに身体に影響を与えるかをお話ししてきました。
今回はそれらのまとめとして『心と免疫』についてお伝えしたいと思います。

健康について

健康とは

WHO(世界保健機構)の健康定義によると「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」となっています。
つまり、『病気でない』ことと『健康である』ことは別であり、肉体も精神も社会的にも良好な状態が健康ということになります。

免疫について

武道の精神に「心身一如(しんじんいちにょ)」(精神と身体は一つであること)という言葉があるように心と身体は密接に関わっています。
では、私達の心は免疫とも深い関わりがあるのでしょうか?まずは、免疫について見ていきたいと思います。

免疫とは

〔広辞苑〕生体が疾病、特に感染症に対して抵抗力を獲得する現象。
自己と非自己を識別し、非自己から自己を守る機構、すなわち抗原抗体反応です。
微生物など異種の抗原の体内への侵入に対してリンパ球・マクロファージなどが働いて特異な抗体を形成し、抗原の作用を排除・抑制する。
つまり、一旦ある病原菌に感染することにより、その病気に対する抵抗力ができ、次からはかかりにくくなることです。

免疫力

免疫系は神経系や内分泌系とともに「身体を支える三本柱」のひとつ。
免疫といっても、私達はその有難さを実感することは少ないのではないでしょうか?
しかし、免疫は無意識の内に必死に外敵と戦い、今も私達の身体が病気になるのを防いでくれているのです。

免疫系

異物の攻撃から自己を守る防御機構であり、自己治癒力に重要な関わりをもっているシステムです。
免疫系には、自然免疫系獲得免疫系の2つがあります。
免疫系を増強して自己治癒力を高めることが腫瘍治療の鍵とされて、様々な研究が進められています。

免疫細胞

人間の身体の細胞の総数は約37兆個ですが、そのうち免疫を担う細胞は約2兆個で重さにして約1kgです。
それぞれの細胞は、それぞれの生活圏のなかで、生体の内部環境に適応しながら生きています。そのうえ、細胞同士はお互いに情報を交換し、対話しながら共生・共存しています。


 自然免疫獲得免疫
はたらき・体内に侵入した病原菌を第一線で防御する。
・異物の侵入に対してすぐ働き、急性炎症反応を
 引き起こす。
・細菌などを取り込んで殺傷する。
・異物を記憶する能力はない。

「体内に侵入した異物をとりあえず殺す。その場限りの攻撃」
・防衛第二戦線であり、適応免疫系ともいう。
・自然免疫系では防御し切れない場合に働く。
・普通「免疫」という場合は獲得免疫系をさす。
・特定の異物を記憶することが出来る。

「異物の特徴を記憶して同じ異物による2回目以降の侵入に対し迅速に攻撃」
主に働く免疫細胞・マクロファージ(貪食細胞)
 外から侵入してくる異物を食べまくる
・ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
 ウイルスに感染した細胞や腫瘍細胞を殺す
・血小板(PLT)
 血液凝固に働く
・インターフェロン
 ウイルス感染防御に働く
・リンパ球
 獲得免疫の大きな特徴である「記憶」について
 重要な役割を果たす。T細胞とB細胞がある。
・T細胞
 マクロファージを活性化させたり、ウイルスに
 感染した細胞を破壊
・B細胞
 T細胞の補助を受けて抗体となる免疫グロブ
 リンを生成

次回は、心と免疫<ストレス編>についてご紹介します。