今回は、睡眠と夢 <夢のしくみ編>についてご紹介します。
眠りと夢の不思議
色つきの夢をみるためには?
夢は白黒で色がないと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、2人に1人は、カラーの夢をみていると言われています。日頃から色彩に関心の深い人ほど、カラーの夢をみる傾向があります。
今までに白黒しかみたことがない人がカラーの夢に対する関心をもちつづけた結果、みるようになった例もあります。
「金しばり」をとくには?
金しばりは、通常ノンレム睡眠に入るはずが、いきなりレム睡眠に入ることで起こります。
つまり、身体の筋肉は弛緩して眠っているのに、脳はまだ完全に眠らず起きている状態です。
金しばりは、睡眠不足の時や、ストレスや疲れが溜まっている時、不規則な眠り(お昼寝中等)の時に起こりやすいとされています。そのため、金しばり予防には規則正しい生活を送ることが大切です。
また、金しばりをとくにはリラックスをすることが大事です。恐怖のあまり、無理矢理体を動かそうとしてしまいがちですが、これは逆効果です。
落ち着いて深呼吸をし、次に足のつま先や指先を動かせるか確認してみましょう。体の一部を動かせることを、脳が理解すると金しばりがとけていきます。
夢のお告げは本当にあるの?
夢は現実におこったこと、あるいはおこっていることを反映しています。知らないうちに体験したことや、潜在的な願望も反映されるので、時にはまったく身に覚えがないような突拍子もない夢をみる可能性もあります。
まわりの騒音など外界からの刺激も夢にあらわれることもあります。そのため、夢でまったく未知のことを知る「夢のお告げ」はありえないことになります。しかし、夢の中の悪魔が奏でたすばらしい音楽を譜面に写した、ジョゼッペ・タルティーニのバイオリン曲『悪魔のトリル』はあまりにも有名です。
また、夢の中の言葉や景色とまったく同じ映像を現実に体感するデジャブや、夢で見たことが現実に起こる予知夢を皆さんは経験したことがあるでしょうか?
睡眠不足は老化の原因
昔からの言い伝え「寝る子は育つ」という言葉を皆さんご存じでしょうか。この言葉の通り、深い睡眠の時に、成長ホルモンの分泌がさかんになります。成長ホルモンの名は、子供の成長をうながすはたらきがあることに由来します。しかし、この成長ホルモンは子供だけのものではないのです。大人になっても、成長ホルモンは大体1日に1回分泌され、細胞の再生・修復を行ないます。皮膚や筋肉、骨を強くする作用があり、体を良質に維持します。
睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が少なくなります。そのため、皮膚の艶がなくなり、目がくぼみ、目の下にくまができるなどの老化現象が起こってきます。
いつまでも若々しく居るためにも、しっかり睡眠をとるようにしましょう。
体内時計
人は25時間を1日として過ごす体内時計というリズムを持っています。これは、自分の体の中に時間を知る装置を持っていることになります。しかし、私達の毎日は24時間で回っていますので、この1時間のズレを修正する必要があります。朝、目が覚めたときに太陽の光をしっかり浴びましょう。光を浴びることで、体内時計がリセットされます。
ぐっすり眠り爽やかに目覚めよう
先述したとおり、私達の眠りはレム睡眠とノンレム睡眠を1.5時間周期で繰り返しています。ですから、眠り始めてから1.5時間ごとを目安として目覚し時計をセットすると、睡眠時間が多少短くてもすっきり目覚めることができます。
毎日を爽やかに過ごせるように「質の良い睡眠」を心がけましょう。