エビチリやかき揚など、いろんな料理に使われている「小エビ」について、ご紹介します。
小エビとは
小エビのはっきりした定義はありませんが、一般的には体長10cmくらいまでの小さなエビのことをいい、ヨシエビ属やアカエビ属、サクラエビ科などが含まれます
小エビの種類
ヨシエビ属
・ヨシエビ:主に西日本で秋から春にとれる(天ぷら、ゆでエビ、刺身 )
・シバエビ:11~2月が旬。主に九州でとれる(天ぷら、かき揚、すり身)
アカエビ属
・アカエビ:主に西日本でとれる。 殻が硬いので、ムキエビとして利用される(かき揚、唐揚、 エビチリ)
・シロエビ:日本近海で春から秋にかけてとれる特に富山湾は大量にとれることで有名(愛知では海老せんの材料)
・キシエビ:日本全域でとれる(干しエビなどの加工品)
サクラエビ属
・サクラエビ:ほとんどが駿河湾でとれる(7割が素干し)、日本で最も多く食べられている
・アキアミ:サクラエビよりひとまわり小さく、白い。 瀬戸内海や有明海などに棲息(7割が素干し)
ここにあげた種類は代表的なもので、細かく分けると他にもたくさんあるようです。
小エビの栄養素
小エビには、煮干に匹敵するほどのカルシウムが含まれています。なかでも、干しエビはサクラエビの3倍のカルシウム量です。鉄やマグネシウム、銅なども豊富に含まれるため、貧血予防や骨粗鬆症予防にも効果的です。
その他にも、便秘予防や動脈硬化予防効果のあるアスタキサンチンキチン、ミネラル、疲労回復効果のあるタウリンや不飽和脂肪酸など魚介類特有の栄養素が豊富に含まれています。
また、加工の際に取り除かれていたサクラエビのひげには、発ガン抑制効果があるといわれ、今後「ひげ」を使った製品開発も期待されているようです。
これらの栄養素は、殻やしっぽに多く含まれるため、丸ごと残さず食べられる小エビはまさに理想的な食材といえます。
※干しエビとは、キシエビなどを塩漬けにして乾燥させたもので、中国ではダシとしてよく使われる。塩漬けにすることで、さまざまな栄養素は濃縮されて含有量がアップする。
小エビを上手にとろう!
かき揚や炒め物、佃煮、ふりかけ、おやつ代わりにそのままバリバリとなどアイディア次第でいろんな食べ方ができます。また、小松菜などの青葉類と炒めれば、カリウムやカロチン、ビタミンCなども効率よくとれ、免疫力アップの手助けにもなります。
オススメの一品
『煮干とサクラエビの簡単ふりかけ』
作り方はいたって簡単!
1.煮干とサクラエビを焦がさないように、フライパンで軽く炒ります。
2.香ばしく炒りあがったら、青のりと白ごまを入れてミキサーにかけるだけ!
ご飯にかけるのはもちろんのこと、お味噌汁などに入れても美味しく召し上がっていただけます。
ワンポイントアドバイス!
サクラエビは体が欠けたり、変色していないものを選びましょう!
頭からしっぽまで丸ごと食べ、豊富な栄養素をしっかり取り入れましょう!