シソ<効果編>

たべもの
しそ

今回は、シソについてご紹介します。

シソ

シソ

中国南部からミャンマー、ヒマラヤ付近が原産の一年草です。日本へは縄文時代には伝わっていたようで、平安時代にはすでに香辛野菜として使われていました。
シソには、ビタミン類やカルシウム、カリウム、βカロテンといった体に必要な栄養素が多く含まれている優秀な野菜です。

ガン抑制

抗酸化作用のあるビタミンAがガンや老化の予防に効果的。

貧血予防

血液を作るもととなる鉄が体内に酸素を供給する。野菜や果物に含まれる非ヘム鉄をビタミンCが吸収しやすい形に変える。

高血圧予防

利尿作用のあるカリウムが余分なナトリウムを排出し、むくみや血圧の上昇を抑制。

糖尿病

食物繊維が栄養素の吸収をゆるやかにし、急激な血糖値の上昇を抑制。

うつ予防

抗ストレス作用のあるカルシウムが精神を安定させる。

シソパワー

シソは、近年、医学界でも大注目され、健康と若さを保つのに効果的な食材と言われています。

1.必須脂肪酸の一種「α-リノレン酸」

必須脂肪酸とは油の中に含まれている栄養素で、文字通り私たちが生きていく上で必要不可欠のもの。体内で合成されないため、食品から摂取する必要があります。

《効能》
①体内に入るとDHA、EPAに変わり、血液をサラサラにする。動脈硬化、脳梗塞、脳卒中、高脂血症、高血圧などの病気の予防、改善が期待できる。
②脳や網膜の働きを高める。
③ガンの発生や増殖を抑制する。
④アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を緩和。

2.血糖値の上昇抑制「ロズマリン酸」

緑最近注目されているポリフェノールの一種で、赤ジソにより多く含まれています。
花粉症などのアレルギー症状を抑える物質も含んでいます。さらに糖尿病や肥満の原因となるブドウ糖の分解を抑制し、血糖値の上昇を防いでくれます。

3.疲労回復や肌荒れにも効果的

「β-カロチン」
緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロチンの含有量は野菜の中でもトップクラス。シソ1枚で1日の所要量の6分の1に相当します。β-カロチンは油と一緒に摂ると吸収しやすくなるのでドレッシングをかけてサラダにするとより効率的です。


《老化防止》
皮膚や粘膜などの上皮細胞の形成や働きに大きく関係し、肌荒れ予防が期待できる。

《ガン予防》
抗酸化作用が余分な活性酸素を取り除き、ガンの増殖を抑制する。

《風邪予防》
胃腸や気管などの粘膜を正常に保ち、健康な皮膚を作り、細菌やウィルスの侵入防止。

4.爽快な香りの正体「ペリルアルデヒド」

独特の香り成分ペリルアルデヒドは、強い抗菌作用・防腐効果があります。そのため、薬味や刺身あしらいに欠かせません。消化酵素を分泌し、食中毒を予防、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もあります。


次回はシソ<選び方・保存方法編>をお届けします。