前回に引き続き、シソについてご紹介します。
種類と選び方のポイント
シソは大きく分けると、葉が緑色をした青ジソと、紫色をした赤ジソに分けられます。
青ジソの旬は6~9月で爽快な香りがあり、刺身のあしらいの他、天ぷらや麺類の薬味などに使われます。
一方、赤ジソの葉は赤みを帯びた緑色をしており、旬は6~7月で、この時期以外はほとんど出回りません。その他、シソの若い芽の芽ジソや刺身に添えた薄紫色の花をつけた花穂ジソなどがあります。
選び方
香りが良く、色鮮やかで葉先までピンとしたものが良い。
傷がなく、表面が乾燥していないもの。
保存方法
冷蔵庫の冷気がシソに直接当たると凍結しやすいので、必ず野菜室に入れて下さい。また、シソは乾燥しやすいのでペーパータオルに包み、それごと水でぬらし、軽く水を切ってから密封容器などに入れると一週間くらい保存可能です。
調理法
昔、中国で食中毒になった人にこの紫の葉を食べさせたところ命が蘇ったことから「紫蘇」と名づけられたとか。栄養価、薬効ともにすぐれたシソの理想の摂取量は1日20~30枚ですが、これだけの量を毎日摂るのは大変です。そこで、シソを煮詰めて栄養価を凝縮させたジュースにすれば、毎日簡単に摂ることが出来ます。一度お試しあれ !
オススメ! 栄養満点シソジュース
【材料】
赤ジソ 300g
水 1.5リットル
砂糖 300~500g
レモン汁 50ml
【作り方】
①赤ジソはしっかり洗い水気をきります。
②ステンレスかほうろうの鍋(アルミの鍋はレモン汁を加えると化学反応が起こる事が考えられる)に水を沸かし、シソの葉をゆでます。
③葉が緑色になったらザルに上げ、冷めたら軽く絞り、ゆで汁の入った鍋へ戻します。
④鍋に砂糖を加えて溶かします。粗熱をとったらレモン汁を加え、冷ましてから容器に移し冷蔵庫で保存します。
~オススメ~
水や炭酸水、お酒で2~5倍に薄めて飲んだり、液をアイスクリームやケーキにかけたり、ゼリーにしてもおいしく頂けます。
残った葉はザクザク刻んでフライパンで炒め、白ゴマと味噌とみりんで味を整えたらご飯のお供にぴったりです。
協力:神戸市在住の森田さん
【参考図書】
『食の医学館』(小学館)
『食べるくすりの事典』(東京党出版)
『食べて治す!栄養成分事典』(主婦の友社)